訪問看護ビジネスとは

訪問看護とは、病気や障害を持った人が住み慣れた地域や家庭で、安心して療養生活が送れるように、主治医の治療方針やケアマネージャーによるケアプランに沿い、看護師などが訪問して適切な看護ケアを提供する事業です。

地域の訪問看護ステーションから、専門の医療知識を持った看護師が、利用者のご自宅まで出向いて病状を見守り、療養生活をサポートするシステムです。入院・外来に次ぐ「第3の医療」として捉えられており、在宅医療を行うための主軸となる事業として期待されています。

訪問看護とその他の介護ビジネスとの違い

訪問看護ステーションの他にも、同じ高齢者マーケットでのビジネスはいろいろ考えられますが、厚生労働省「介護給付費実態調査」(平成25年4月)からも分かるように、以下のような点が訪問看護事業の魅力ともいえるでしょう。

  • 需要は高く、競合が少ない。
  • 利用料をほぼ確実に回収できる。
  • 初期の設備投資が抑えられる。
  • 他の介護ビジネスと比較し、収入が多い。
  • 国の政策の恩恵をうけやすい。

訪問看護と訪問介護のケアサービス内容

訪問看護と訪問介護の具体的なケアサービスの内容はそれぞれ以下の通りです。
訪問介護では受けることができない看護ケアを受けられることが、訪問看護の価値です。

認知症の方の看護

訪問介護では、看護ができません。服薬の指導や管理は看護師など医療従事者でしかできません。認知症の方自身が服薬管理は難しい場合が多いですし、ご家族の方が管理する場合も、想像を絶する負担を強いられるケースもあります。

寝たきりの方の看護

寝たきりの方でよくあるのが床ずれ。ひどい場合は、身体の深層部分にダメージを与え、壊死状態になることもあります。床ずれは何より初期症状から発見するのが大切です。
専門知識や臨床経験のある看護師なら、床ずれの初期状態で症状を発見し、適切な対処が可能です。また、床ずれなどの創部の処置や予防方法の指導も訪問看護だからこそできるサービスです。

がん末期や終末期の方の看護

ターミナルケアとして、がん末期や終末期を慣れ親しんだ我が家で過ごして頂くためにも訪問看護が役立ちます。患者様ご本人やご家族の意向に沿った、看護処置や医療処置を行い、自宅で過ごすための適切なお手伝いを行います。また、ご自宅での看取りを経験されるご家族の負担軽減のため、心に寄り添い適切な助言やアドバイスを行う事もできます。

在宅治療を希望される方への医療的処置の実施

在宅酸素療法やカテーテルの管理、胃ろうなどの栄養チューブ及び点滴や注射等、医師の指示によって医療的処置ができるのも看護師です。訪問看護を提供することで、より多くの人が生活の質を維持しより快適に辛い病気や障害と付き合っていくことができます。ターミナルケア(終末期ケア)として、本人や家族の意向に沿った、看護処理や医療処置を行い、ご家族の心と体の負担を軽減できるような助言を行うことも訪問看護事業の価値です。

訪問看護だからこそ受けられるケアやサポートは社会的に大きな意義をもつと言えるでしょう。高齢化の追い風をうけて、訪問看護ステーションに対しての社会的な期待は大きくなっていきます。

▶訪問看護 市場拡大の見込み